新生シーマスター300

新生シーマスター300

1970年代に、第4世代までの変遷を遂げていたオリジナルシリーズが生産終了となって(前記事参照)以降、復活したシーマスター300の名称は、飽和潜水に対応する「プロフェッショナル」モデルにのみ使用されてきました。

 

しかし、2014年、CK2913(初代シーマスター300)の純粋な復刻版である「新生シーマスター300」がラインナップに加わりました。

オメガは何故、50年以上も昔の初代シーマスター300をモチーフに選んだのでしょう?

この疑問に対してオメガの社長であるステファン・ウルクハート氏は、「サロンQP」誌のインタビューで次のように答えています。

「(同じく復刻された)スピードマスター マークⅡはまぎれもなく1970年代製であることを主張している。

 しかしオリジナルを知らない人にとって、シーマスター300も昔のモデルには見えないだろうね。」

つまり、レトロフューチャーだが、昔の時計には見えないから選んだ、ということです。

 

確かに、ケースは文字盤のデザインはファーストモデルとほぼ同じです。

しかし、オメガがリリースするのですから単なるレトロウォッチであるはずもなく、ムーブメントには15,000ガウス以上の耐磁性能をもつマスターコーアクシャルを採用し、ベゼルはリキッドメタルを象眼したセラミック製となっています。

ブレスレットに至っては、微調整可能なバックル付きです。

つまり、この「レプリカ」は外観こそアンティークながら、その中身は最新鋭の時計なのです。

「羊の皮をかぶった狼」のようですね。

正直言って、デイト表示を省いた腕時計が愛好家意外にいけ入れられるかは疑わしい部分があります。

しかし、そのルックスと高性能、そして適切な価格設定を考えると、このモデルは間違いなく「お買い得」の腕時計です。

質感に至ってはかつてのオメガとは比較にならないほど優れていますし。

seamaster-300-master-co-axial-233-30-41-21-01-001

シーマスター300  233.30.41.21.01.001

新生シーマスター300の最も変わった点と言えば、回転ベゼルの構造です。

かつてのシーマスター300は、ケースに風防を取り付け、その外周に回転ベゼルを置いていました。

それに対して新生シーマスター300では、現代のダイバーズウォッチらしく戻るケースに直接風防を取り付けています。

ベゼルの上面はセラミックス製で、そこにリキッドメタルを用いてインジケーターを象眼しています。

ファーストモデルと同様に文字盤は2重構造になっていて、敢えてクリーム色の蓄光塗料を用いることでアンティーク風に仕上げています。

表面を荒らし、その上にブラックラッカーを吹き付けた文字盤もファーストモデルと同じですが、高級感を出すために角度を変えても白くならない程度に表面の荒らし方は抑えられています。

裏蓋はスケルトンになっていて、Cal.8500からデイト表示を省いたCal.8400が動く様子を楽しむことができます。

これは男性には堪らないですね。


カテゴリー: Uncategorized パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です